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小学生のための日本伝統文化「おつきみ」

更新日:2024年11月20日





「仲秋の名月」って何?


「仲秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」とは、昔のカレンダーである旧暦(きゅうれき)の8月15日に見られる、とってもきれいな満月のことです。この日、空にのぼる月は特に美しいと言われていて、昔からお祝いされてきました。


どうしてお祝いするの?


秋になると、田んぼや畑でたくさんの作物(さくもつ)が収穫されます。昔の人たちは、その収穫を「ありがとう」と喜び、お祝いするために、この仲秋の名月の日にお供えをしたり、食べたりしていました。


どんなものをお供えするの?


「月見団子(つきみだんご)」というお団子や、秋にとれる野菜や果物を月に向かってお供えします。また、「秋の七草(ななくさ)」のひとつであるススキもお供えします。ススキは、悪いものを遠ざけて、家族を守ってくれると言われているんだよ。


「十五夜」って聞いたことある?


「十五夜(じゅうごや)」というのは、旧暦で毎月15日の夜のことを指します。新月(まんまるじゃない月)が出てから、15日目にまんまるの月が出る夜のことです。だから、十五夜は毎月あるんだよ。


でも、「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」は特別です。これは、旧暦の8月15日に出る月のことで、年に一回しかありません。この日が特に「きれいで大事な満月」だと言われていて、お祝いされてきました。


「十三夜」もあるよ


「十三夜(じゅうさんや)」は、旧暦(むかし使われていたカレンダー)の9月13日や14日の夜に見える月のことを言います。十五夜はまんまるの満月だけど、十三夜は少しだけ欠けた月です。でも、昔から「十五夜の次に美しい月」だと言われているんだよ。


十三夜はどうして大事なの?


十五夜は中国から伝わった、月の神様にお願いする日です。でも、十三夜は日本で始まった特別な日なんだ。昔の人たちは、秋にたくさんのお米や作物(さくもつ)がとれることをとても大事にしていました。十三夜の頃には稲刈りが終わっている地域も多く、収穫に感謝しながら、この美しい月を見てお祝いをしていたんだよ。


月と人々の生活


昔の人たちは、月を見ながらカレンダーを作って生活していました。新月(まんまるじゃない細い月)から数えて15日目が満月の「十五夜」、13日目が「十三夜」なので、月を見ながら日を数えることができたんです。


まとめると


十五夜(じゅうごや):毎月15日にやってくる満月の夜。

中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ):特に美しいとされる、旧暦の8月15日の満月。年に一度だけ。

十三夜(じゅうさんや):旧暦の9月13日や14日の夜に見える月。少し欠けた月で、十五夜の次に美しいと言われています。年に一度だけ。


2024年の十五夜は、9月17日 十三夜が10月15日です


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