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「できた!」が育む自己肯定感。保護者の声から見える変化

更新日:3 日前

「できた!」の一言がすべてを変える


「できたー!」

教室に響く、子どもたちの喜びの声。小さな手で作った和菓子を誇らしげに見せるその顔には、自信と達成感がにじんでいます。


集中して、試行錯誤して、ようやく完成させた一つの形。

その「できた!」の一言には、子ども自身の成長がたくさん詰まっています。


自己肯定感とは?今、なぜ大切にされているのか

近年、子どもの自己肯定感の重要性が盛んに語られるようになりました。

自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分にはできることがある」と信じられる気持ちのこと。


特に幼児期〜小学校低学年の間に、自分で「やってみてできた!」という体験を積み重ねることは、この感覚を育む土台になるとされています。

しかし、現代の子どもたちは失敗を避けたり、人と比較されることで、自信を持ちにくい環境にあるとも言われています。


「和菓子づくり」と自己肯定感の関係

和菓子づくりには、子どもの心を育てる要素がたくさん詰まっています。


小さな道具を使って、集中して形を整える作業

色やバランスを工夫しながら、自分だけの作品を作る楽しさ

最後までやりきったという達成感

-「見て!自分で作ったの!」と誰かに見せたくなる気持ち

たとえ思った形にならなくても、先生やおうちのかたに受け止められることで「失敗してもいい」という安心感を得る。

その繰り返しが、自分を認められる力=自己肯定感へとつながっていきます。


保護者の声に見る変化の瞬間

▶「自分でやりきった!」を初めて見た日(年中・男の子の母)

「家ではすぐに『できない』『やって』と言っていた息子が、黙々と取り組んで、最後に『できたよ!』と笑った姿に驚きました」

▶ 家でも『作ってみたい』と言ってます!(小1・女の子の母)

「教室での体験が楽しかったようで、家でも粘土や紙で似たようなものを作っています。自分から何かを始めるようになりました」

▶ 人と比べず、自分のペースで楽しめるように(年長・男の子の父)

「以前は周りと比べて落ち込むことも多かったのに、『今日はがんばってできた』と前向きな言葉が増えました」


家庭でもできる「できた体験」のつくり方

教室のような特別な場だけでなく、家庭でも「できた!」の体験を積み重ねることができます。


▷ 親の声かけの工夫

「上手だね」ではなく、「最後までやったね」「工夫してたね」とプロセスを認める言葉を使う

できなかったときは、「どうしたらいいと思う?」と一緒に考える姿勢を大切に


▷家庭でもできる和菓子あそび

市販の白あんに、きなこやゴマを混ぜて、粘土のように遊べる「簡単ねりきり」

家族で「お題」を出し合って、テーマに沿った和菓子を作る遊びも◎

出来上がったら、お皿に盛って「お茶会ごっこ」でフィナーレ


子どもの「できた!」を信じて見守ろう

和菓子づくりは、ただのお菓子作りではありません。

子どもが自分の手で形にする体験を通じて、「自分にはできることがある」と実感する場です。


保護者の「見守る力」、先生の「寄り添う姿勢」、そして子どもの「やってみたい!」という気持ちが重なったとき、自己肯定感の芽が育ち始めます。


大人が信じて、見守ること。

それが、子どもたちの「できた!」を未来につなげる大きな力になります。

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