子どもが変わった！こども和菓子教室の実践ストーリー集（年少〜小学生）

和菓子は、子どもの“心”を育てる習い事？

「子どもが落ち着きがない」「自分に自信が持てない」「兄弟と比べてしまう」——そんな悩みを抱える保護者の方は少なくありません。

そんな中、「和菓子づくり」という一見めずらしい習いごとが、子どもの集中力・表現力・自己肯定感を育てる場として注目されています。

本記事では、和菓子教室に通う子どもたちの実際の変化を、年齢別のストーリー形式でご紹介します。

1. 年少さん（3〜4歳）：初めての体験で芽生える「集中」と「達成感」

最初はじっと座るのも難しかったAちゃん（3歳）。けれど、目の前に出された柔らかい練り切り生地を手に取った瞬間、目がキラキラ。

「粘土みたいで楽しい！」と、次第に指先を器用に使い始め、10分、15分…と自然に集中する時間が増えていきました。

完成した和菓子ねりきりを持ち、「これ、自分で作ったの！」と満面の笑顔でお母さんに見せたAちゃん。その表情には、自分でやり遂げた達成感と誇りがあふれていました。

2. 年中〜年長（4〜6歳）：継続の中で育つ「工夫する力」と「聞く力」

Bちゃん（5歳）は、最初からやる気満々。でも最初の頃は先生の話を聞かず、自分のやりたいように進めてしまうことがよくありました。

月に一度のお稽古を重ねるうちに、「話を聞いてから動く」ことの大切さに気づき始めます。「先生のお手本を見てからやってみよう」

「先生みたいに作りたいけど、どうしたらいい？」

そんな言葉がBちゃんの口から自然と出てくるようになりました。

お話をしっかり聞いてから行動することで、うまくいったり、新しい工夫が生まれたり。

自分で考えて工夫することの面白さにも気づきはじめています。

形や色で表現する楽しさが、想像力をどんどん引き出してくれる。

子どもたちは、継続することで「聞く力」も「工夫する力」も、

3. 小学1〜3年生：「つくる喜び」が「自信と挑戦」につながる

小学2年生のCくんは、最初は「失敗したらいやだ」と何度も手を止めていた子。でも、先生に「ちょっと違っても、それが特別で素敵だよ」と声をかけられてから、表情が変わりました。

次の月には、「自分でアレンジしてみてもいい？」と積極的に。そこからは、“挑戦すること”そのものを楽しむ姿勢が見られるようになりました。

「前は人と比べて落ち込んでばかりだったけど、今は“自分らしさ”を大切にするようになった」と話すお母さんの目にも、うれしさと驚きがあふれていました。

4. 小学4〜6年生：集中力：「時間を忘れて、細部にこだわる」

Eくん（小学4年生）は、普段はおしゃべり好き。でも、ある日「新緑」の練り切りを作るとき、葉脈の一本一本を丁寧にヘラで描くことに夢中になりました。

気づけば、他の子が作業を終えても、Eくんだけはもくもくと作業中。「あとちょっと、ここが納得いかないから」と、集中して手を動かしていました。

「好き」がきっかけで生まれる集中力は、教科の学びにもつながる力です。

和菓子教室は、子どもの心の成長が“見える”場所

和菓子づくりは、派手なパフォーマンスではありません。でも、「毎月、少しずつ、確実に変わっていく」子どもたちの姿は、親にとっても大きな喜びです。

・自分でつくる → 自信になる

・季節を感じる → 感性が育つ

・人と関わる → 思いやりが芽生える

和菓子という日本の伝統文化の中に、今の子どもたちにこそ必要な「生きる力」が詰まっています。

「うちの子も、こんなふうに育ってほしい」

そう感じた方は、まずは家庭でも、和菓子を通じた小さな“教育の一歩”を始めてみませんか？

▶関連記事

[年齢別・おすすめ和菓子づくりの楽しみ方（3歳〜小学生）]

[親子でできる「教育的和菓子」ワーク：簡単レシピと声かけ術]