小学生のための日本伝統文化「松竹梅」

「松竹梅（しょうちくばい）」って何？

松（まつ）、竹（たけ）、梅（うめ）のこと

昔から松、竹、梅はおめでたいものとして大切にされてきました

その理由は、3つの植物が冬でも強いから

松:冬の寒さにも負けず、1年中緑色の葉っぱをつける

竹:折れにくく、寒い時期でも元気いっぱいに伸びる

梅:まだ寒い早春に、ほかの花より早くきれいな花を咲かせる

松竹梅は「歳寒の三友（さいかんのさんゆう）」と呼ばれていて、

「寒い冬を乗りこえる友だち」という意味があります

松は冬でも葉っぱが枯れない常緑樹（じょうりょくじゅ）。「いつまでも元気で長生きできるように」という長寿（ちょうじゅ）の願いが込められています。

竹は折れにくく、すぐにどんどん伸びる植物。このことから、「元気いっぱいに成長する」という生命力（せいめいりょく）や成長の象徴（しょうちょう）とされています。

梅の木は、苔が生えるほど長い年月を生きることができます。春の訪れとともに、どの花よりも早く美しい花を咲かせ、気高い香りを漂わせます。このため、梅は「気高さ」や「長寿」の象徴とされてきました。

たとえば、そば屋さんで「松コース」「竹コース」「梅コース」って見たことあるかな？これは、それぞれを特上・上・並のような順番で使っているんだよ。

実は、これがランクの意味で使われるようになったのは、昔のおそば屋さんやお寿司屋さんから。「一番いいものを頼むのが恥ずかしいな」とか「安いものを頼むのが気まずいな」と思うお客さんのために、「特上・上・並」という名前を「松・竹・梅」に変えてメニューに書いたのがはじまりなんだよ

でも、本当は松・竹・梅にどっちが上、どっちが下ということはないんだ！どれも同じくらいおめでたい植物なんだよ。