【年齢別】和菓子づくりの楽しみ方ガイド〜3歳〜小学生までのステップ別アプローチ〜
- 一般社団法人こどもわがし協会
- 6月1日
- 読了時間: 3分
更新日:1 日前
和菓子づくりは、親子で楽しめるだけでなく、子どもの発達に合わせた学びや成長を促す素晴らしい体験です。しかし、子どもの年齢によって楽しみ方や取り組み方は変わります。この記事では、3歳から小学生までの年齢別に適した和菓子づくりの楽しみ方を紹介し、親子で安心して和菓子作りを楽しむためのポイントをお伝えします。
3〜5歳:感覚と遊びの段階
3歳から5歳の幼児期は、五感を使って「見て・触って・感じる」ことが大切な時期です。この時期はまだ細かい手先の動きが未熟なため、和菓子づくりもシンプルな作業を中心に行いましょう。
おすすめの作業例
・あんこを丸める
・色粉を混ぜて色づけを楽しむ
・形を自由に作ってみる
この時期は「失敗」を恐れず、自由に触って遊ぶことが最も大切。和菓子のやわらかい感触や色の変化を体験することで、感覚が刺激されます。
声かけ例
「わあ、やわらかいね!」
「どんな色が好き?」
「見て見て、こんなに上手に丸められたね!」
また安全面にも配慮し、鋭利なお道具は使わずに。おうちのかたが手伝いながら進めるのがポイントです。
6〜8歳:手先の器用さと集中力アップ
小学校低学年になると、手先の器用さがぐんと伸び、集中力も高まります。この時期は、和菓子の細かい模様づけや形作りに挑戦させてみましょう。
おすすめの作業例
・花びらをつまようじで描く
・細かい形を作る(桜の花やうさぎなど)
・色のグラデーションを楽しむ
この年代の子どもは「自分で考えて工夫する」楽しさを感じることが大切です。褒めるときは具体的な部分に注目して、「ここを工夫したんだね」「色の使い方がとてもきれいだね」と声をかけましょう。
声かけ例
「どんな形にしたい?」
「自分で工夫したところはどこ?」
「ここがとっても上手だね!」
親子で一緒に作業しながらも、子どもの意見やアイデアを尊重することで、主体性が育ちます。
9〜12歳:創造力と計画性を育てる段階
小学校高学年になると、より複雑なデザインやテーマを持った和菓子づくりに挑戦できます。この時期は、創造力や計画性を伸ばすために、オリジナル作品の制作やテーマ設定を取り入れましょう。
おすすめの作業例
・季節や行事をテーマにした和菓子作り
・オリジナルデザインの考案と実践
・グループや兄弟姉妹と協力して作品づくり
制作後には、自分の作品を振り返る時間を作り、良かった点や次に挑戦したいことを話し合うワークも効果的です。
声かけ例
「今回のテーマは何だった?」
「どんな工夫をした?」
「次はどんな和菓子を作りたい?」
自分で考えて計画し、形にする過程は、子どもの自己肯定感や問題解決力を高めます。
年齢に合わせたお道具の使い方と安全ポイント
和菓子づくりで使うお道具も、子どもの成長に合わせて段階的に導入しましょう。
3〜5歳:手で丸める、ヘラやスプーンを使う(おうちのかたが補助)
6〜8歳:小さなヘラやつまようじを使って模様づけ
9歳〜:和鋏や針箸を使う練習も可能
安全に楽しむためには、親子で道具の使い方を一緒に確認し、「触るときはこうするよ」「使い終わったら片付けようね」とルールを決めることが大切です。
まとめ:和菓子づくりで育つ力と親子の絆
年齢別に和菓子づくりの楽しみ方を工夫することで、子どもの発達段階に応じた力を効果的に育てられます。感覚を刺激し、集中力や工夫する力を伸ばし、創造力や計画性も高められます。
また、和菓子づくりは親子のコミュニケーションを深める絶好の機会です。完成した和菓子を一緒に味わいながら、子どもの成長を感じ、共に喜び合う時間をぜひ大切にしてください。
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