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今、子どもに必要な「非認知能力」とは?

〜和菓子づくりで育てる、目に見えない“生きる力”〜


はじめに:未来を生き抜くための「見えない力」

「うちの子、もっと集中力があったらいいのに…」

「がんばればできるのに、すぐあきらめちゃう」


そんなふうに感じたことはありませんか?

今、教育界でも子育ての現場でも注目されているのが「非認知能力」というキーワードです。これは、テストの点数やIQのように数値で測ることが難しいけれど、人生を豊かに生きるために欠かせない力のこと。この記事では、非認知能力の正体や、家庭での育て方について、わかりやすくご紹介します。


非認知能力とは?認知能力との違い

まず、「非認知能力」とは何かを整理してみましょう。


認知能力:言語・数・記憶・IQなど、テストで測定できる力

非認知能力意欲・集中力・自制心・協調性・好奇心・やり抜く力など、数値では測れない内面的な力


つまり、非認知能力は「人間らしさ」や「生きる力」とも言える、人生の土台となる力なのです。


どんな力が「非認知能力」に含まれるの?

非認知能力は、さまざまな力の総称です。たとえば…


自己肯定感:「自分はこれでいい」と思える気持ち

やり抜く力(グリット):失敗しても、あきらめずに挑戦を続ける力

感情コントロール:イライラや悲しさを自分で調整する力

共感力・協調性:相手の気持ちを感じ取り、関わる力

・自発性・好奇心:自分から学びたくなる、知りたくなる気持ち


子どもが「自分って、けっこういいじゃん」と思える感覚を育てるのが、非認知能力です。これらは、大人になってからも仕事や人間関係、人生全般で役立つ力です。


なぜ今「非認知能力」が注目されているの?

きっかけとなったのは、海外の教育研究です。

たとえば、アメリカ・スタンフォード大学で行われた「マシュマロ実験」では、4歳児の“がまんする力(自制心)”が、その後の学力や人間関係、就職にまで影響を与えることが明らかになりました。


日本でも、文部科学省が近年「主体性・多様性・協働性」といった非認知能力を重視する方針を打ち出しています。つまり、「いい大学」よりも「人生を切り拓く力」が大切という価値観にシフトしているのです。


家庭で非認知能力を育てるには?

では、日常生活の中でどんなことができるのでしょうか。難しいことをする必要はありません。

ご家庭でも、小さな経験や声かけの積み重ねで、十分育てることができます。


① 小さな「できた」を認める

→「最後までできたね」「自分で考えたね」と、過程をほめましょう。


② 失敗しても責めない

→「うまくいかないときもあるよ。どうしたら次はうまくいくかな?」と、一緒に振り返る姿勢を大切に。


③ 体験を通じて学ぶ

→お手伝い、自然体験、創作活動(例:和菓子づくりなど)を通して、「工夫する・続ける・感じる」力が育まれます。


非認知能力を育てるおすすめアクティビティ:和菓子づくりもその一つ

和菓子づくりは、非認知能力を育てるのにぴったりの体験です。


・手先を使って集中する → 集中力・粘り強さ

・季節を感じながら形を作る → 感性・表現力

・「できた!」の達成感 → 自己肯定感

・親子で一緒に作業 → 協調性・共感性

・失敗してもやり直せる経験 → 持続力・レジリエンス


楽しくおいしい時間が、子どもの心の成長につながる──それが非認知能力の魅力です。


和菓子には、子どもを育てる力がある

和菓子づくりは、単なる「かわいいお菓子作り」ではありません。

そこには、日本の美意識・季節感・職人の技がつまっていて、「感じて、考えて、工夫して、伝える」体験がぎゅっと詰まっています。


忙しい毎日でも、月に一回、親子で和菓子を作る時間を持つことで、子どもたちは少しずつ「心の根っこ」を育てていきます。


まとめ:非認知能力は「目に見えないけれど、一生の財産」

非認知能力は、すぐに数値化できるものではありません。

けれど、子どもが困難に立ち向かい、人と関わり、自分らしく生きていくために、かけがえのない力です。


テストの点よりも、「どう生きるか」。

今こそ、親子で一緒に“育ち”を見つめ直す時間を持ってみませんか?

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