私たちが「しで紐」を結ぶ理由

日本で昔から使われているもの。
私はその素材や作りかたを知るほどに愛着がわきます。
使う人が減って、つくる人がいなくなってしまったら悲しい、
そういう想いもあります。
安価で便利とその時の気分で消費するのではなく、
未来に残したいものを日々、無理なく使っていきたい。
そして日本の素敵なものづくりが、こども達が大人になった時に
少しでも残っていますようにという想いを込めて、
この「しで紐」を結んでいます。
しで紐は、和菓子の包装などにも使われ、自然素材で作られています。
RICCOの有機茶ティーバッグギフトセットの
包装に使用している紐は、しで紐(しでひも)というひもを使用しています。
しで紐の製造方法について、メーカーさんより教わったので記録します。
・しで紐は80年以上前の製造方法
・細い糸に糊をつけ、高温の蒸気で乾燥させる
・しで紐の素材は、スフ糸(※)、綿糸
・接着剤に、天然素材(小麦澱粉など)と椰子油等を使用
・空気中の水分を吸収してなめらかで割れにくい紐になる
・冬場の乾燥時期には十分な湿気がないと、カサカサした状態が長く続き割れやすい
確かに、冬場はパリッとしていた紐ですが、最近はややしっとりして、結びやすいです。
私はこの紐の、からし色のような、金色のような美しい色がとても気に入っています。ほかに、季節限定で使用したい素敵な色もあって、またの機会にご紹介できたらと思っています。
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余談ですが、ふと自分の日常を振り返り愛用している棕櫚のほうきが浮かびました。
掃除機のコードがあまり好きではなくて、モップや、コードレスの掃除機、
どれもしっくりこなかったけど、今使っている箒がとても自分に合っています。
箒ってすごい。気が向いた時に音を気にせずに使えて、細い隙間を掃除できるところと、
見た目がとても気に入っています。ぐるぐるときっちり巻かれて、とても頑丈にできている!同じ時に購入した紙製の塵取りも使いやすくて、どちらも大切にしたい道具のひとつ。
最新家電は、便利に家事を次々とこなす感覚があるけれど、
日々家事をたのしむための道具を使うのも良いなあ、と最近思います。
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※スフ糸とは、ステープル・ファイバーの略。(Staple Fiber 短繊維の意味)
レーヨンとも呼ばれます。
ポリエステルなど石油を原料とした化学繊維と違い、加工処理したあと埋めると土に還る。
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